2014年4月18日金曜日

Number PLUSのオシム語録


ひさしぶりに雑誌を買い、オシムの言葉を齧ってみた。

いやぁ、あいかわらずおもしろいね。シンプルな言葉の切れ味は全盛期の蓮實重彦以上かも。ブラジルW杯を控えたこの時期なので、本誌(Sports Graphic Number PLUS、文藝春秋、1,000円)は、ザッケローニ率いる日本代表チームについての論評を中心に採録している。そして俺のような過去の試合を忘れかけている青二才ファンでも興味深く読める。ただ、オシムが聞き手を退屈させないようおもしろおかしく語っているのではなく——つまり小手先の話術ではなく——自分の考えを相手に理解させるために言葉を選んでいるということは大事だなと思った。

たとえば、オシムは「本田の右足は階段を上ることにしか役立たない」と語るが、こんな毒っ気の強い比喩、思いつくだけですごいなぁと半分呆れつつ、ただそれは、ワールドクラスのプレイヤーたちが左右両足を使いこなすという現代サッカーについてのマクロな視点と、個々のプレーを吟味するミクロな視点を常に結びつけて考えているということでもあると思う。あるいは「(日本のプレイヤーは)守備はともかく、攻撃となると途端に献身的なプレーが減り消極的になる。実は日本人は、チームメイトを助ける気がないのではないか」なんて発言になると、日本人の島国根性というか保守性というか未知のものに対するビビリな性格を鋭く突いていてさらに驚く。

「サッカーを考える」とはこういうことなのか…