2014年6月14日土曜日

音楽CDと音楽アルバム

THE SMITHS Complete
さすがに最新ヒットチャートをチェックする習慣はなくなって久しいので、今は自分の音楽体験の欠落を補おうというのが、CDを買う主な動機である。今日買ったのは、ザ・スミスの活動を網羅するコンプリートBOXというやつで、オリジナルアルバム4枚、ライヴアルバム1枚、コンピレーションアルバム3枚をまとめたもの。全8枚で5,030円だったから、まぁ悪くないでしょう。

今の若い人は、音楽CD、買わないよね。せいぜいレンタルしたCDをパソコンへ取り込むか、あるいは最初からダウンロードか、のどちらかじゃないかな。俺の場合、アナログレコードからデジタルCDへ切り替わる時期を体験した世代で、アナログ時代はまだあまりお金を使える年齢じゃなかったから、かろうじて「CD世代」というべきかな。でも、だからといって「やっぱりCDじゃなきゃ!」と強く主張する理由もないので、ちょっと肩身が狭い気分でもある。ただ、デジタル派には違いないし、データ保存の外部ドライブがHDDからSSDへ移行して、十分な性能と価格に落ち着いたら…どうなるかわからないな…

それでも、まだ考える余地があると思うのは「音楽CD」は「音楽アルバム」でもあるから重要だよねという視点。たとえば、1枚のCDに10曲収録して、10曲全体で一つの世界観を構築する。一つや二つの楽曲では表現しきれない、さらに高次の世界を作りだすという魅力は、デジタル化への移行のなかでも色褪せていないと思う。

とはいえ、再生環境のデジタル化はこのまま進むだろうから、だとすると、10曲でひとつの世界観を伝えたいという意図はどんどん曖昧になるし、その一方で、ジャズやクラシックのように1曲の時間を長くして複雑な構成にするといったものも増えて、創作スタイルの多様化のきっかけにもなるだろう。でも、ポピュラーミュージックの魅力は1曲数分というその短さにもあるから、音楽アルバムというスタイルはまだしばらく残るのではないか…

少なくとも、ポピュラーミュージックの歴史を回顧するという目的なら、音楽アルバムのもつ意味はとても重いので、俺の「音楽CDで買いたい」という気持ちはなかなか消えそうにはないけどね。