2014年8月2日土曜日

ドラッグ・ウォー 毒戦

池袋の新文芸坐でジョニー・トーの「ドラッグ・ウォー 毒戦」を見た。いやぁ凄かった!トーの香港ノワールを広大な中国大陸に移植したような作品。だから田舎風でナイーブな人物も多々登場、コミカルな描写が増えると同時に、中国ならではの騒々しさもヒートアップ、かといって、映画のスタイリッシュなテイストが消えたわけでもない(むしろ輝きを増したのでは?と思う)。また、中国当局の検閲をクリアするための修正なども余儀なくされたらしく、それがかえって映画の細部に小さな驚きや意外性を与えている——結果的にいえば、俺は最高に好き!でも、一般的には快作というより怪作に近いのかも?——というわけで、安易に人には薦められないけれど、脚本や演出、編集の切れ味は紛れもないジョニー・トー映画だし、主演のルイス・クーもスン・ホンレイもクールに男臭く、脇役陣も手抜きなし。映像的には現代中国のさまざまな風景が見られるのも嬉しいし、満足度200%だった。