2014年8月30日土曜日

ロバート・アルドリッチ大全


ロバート・アルドリッチの本ってないなぁとずっと思っていたところへ、2012年12月に翻訳出版されたのが本書(アラン・シルヴァー+ジェイムズ・ウルシーニ 著、宮本高晴 訳、国書刊行会)。1995年刊行の原著(What Ever Happened to Robert Aldrich?:His Life and His Films)をベースに日本語版独自の記事や情報を加え、若干の再編集を施したという。A5判のハードカバー550頁超。内容的には、クレジット&物語&解説からなるフィルモグラフィや作家主義的な作品分析を中軸に、簡素な伝記や1970年に行われたインタビュー、途中で手放したり潰れたりした企画という記事もある。本格的な評伝やインタビューを読みたいという人には物足りないかもしれないが、映画を見てレファレンスを得たいというときにはありがたい。『キッスで殺せ』に関して「カイエの批評家たちは深読みし過ぎだ!」なんてアルドリッチ自身語っているのがちょっと可笑しい。