2015年6月21日日曜日

6月の観劇


6月10日
◉ままごと『わが星』三鷹市芸術文化センター 星のホール
語りに「ラップ」を利用した一種のミュージカルと言ってもいいのかな?その上演スタイルの斬新さに加えて物語やその主題のメルヘンチックな装い(さらにそこにある種のリアルな感覚をノスタルジーに包んで埋め込むといったきわどい構成もしたたか)、人気上昇中なのも当然だろう。ただ、語り以外の音響、特にテーマ曲の扇情的テイストは個人的に嫌だった。俺にとっては、他の美点を台無しにしてしまいかねない爆弾だったなぁ。音楽は怖い。

6月12日
◉劇団820製作所『せーの』神奈川県立青少年センター 多目的プラザ
正直、よくわからなかった…^^; なので、これは批判じゃなく疑問なんだけど、この作品特有の「詩的な言葉」を舞台上に活かすための物語的演出的工夫としては具体的にどんなアイデアがあったんだろう?脚本上の台詞の意味とかイメージではなくてさ。そこは気になったんだよなぁ。あと、金原並央氏の演技がより安定感を増しているように感じられたのは嬉しかった。まぁ落語素見に初登場した頃の暴れ馬みたいな芸風も懐かしいけどね。

6月17日
◉ピープル・シアター『新宿・夏の渦』両国・シアターX
「死体」をめぐって人々が右往左往するというサスペンスの話法は、もしかすると演劇作品より映画作品に多いのかも。たとえば『グリフターズ/詐欺師たち』とか『ファーゴ』とか、あるいは、ヒッチコックの『ロープ』やアンゲロプロスの『狩人』あたりはもう古典。『新宿・夏の渦』も「死体」の闖入とともに性的マイノリティや民族的マイノリティの問題が噴出するという展開なので、テーマ的にも興味深い。もう少し脚本や演出に切れ味があると良かったとは思うが、たぶん、登場人物の心情表現みたいなところを重視したのだろう。

6月19日
◉Pig-pig Rhythm vol.1 練馬区田柄・Pure Stage
三つのユニットが、それぞれダンス+書道、コーポリアルマイム、二人芝居を上演。チャーミングな作品が多く、それらを小さなスペースゆえの親密な空気のなかで見られるのはとても心地良い。二人芝居「Hot Kidney Beans」は舞台俳優のための一種の「練習曲」みたいな作品だなぁと思った。

*今月はあともう一つ見る予定。