2015年10月17日土曜日

ドワイヨンの光

ジャック・ドワイヨン「アナタの子供」(2012)
昨夜、新文芸坐で見た映画の感想を書こうとしていたのだが、言葉がイメージに追いつかない。ほんとうに、、、光の映画だった。映画は光なんだということを思い出した。まずはじめ、映画の音は闇のなかに軽やかに響いた子どもの声だった。アン、ドゥ、トゥワ、つたないチェロの弦も弾いていた。だからそこは、その空間は闇であっても、どこか懐かしい居心地の良い闇だった。俺たちは闇のなかで蠢いた。もがいてもいた。その闇から脱出したいとすら願っていた。なぜ逃げ出さねばならない?もうひとりの自分がそう囁いているかのようだった。なぜって?だって、闇だけじゃあ映画が始まらないじゃないか?!光はどこから訪れるのか?早くフィルムを回してくれ!!でも、もし、映画が光の贈り物であるというそんなことすら忘れていたのだとしたら、、、最低だな、俺は。反省せねば、、、そして感謝。その感謝は古い友のような、でも偉大な映画監督ジャック・ドワイヨンへ。その撮影監督レナート・ベルタにも。心から感謝。