2016年9月5日月曜日

ジル・ドゥルーズの「アベセデール」

國分功一郎 監修、KADOKAWA、8,700円+税
すでに1年前に発売されていたが、なにせこの値段、カードのポイントを貯めてようやく買いました(笑)。これはドゥルーズがABC順のキーワードについて語りおろした哲学談話の映像をDVD3枚に収めたもので、彼は、自分の死後なら公開してもいいという条件で撮影を引き受けたらしい。ドゥルーズという哲学者はポートレートすらあまり流通させない人で、だから、俺は彼の講義が聴きたいというよりも、むしろ、生きて、喋って、動いている映像そのものが見たかった。なので、まだAの「動物(animal)」しか見ていないけど、けっこう満足。とはいっても、語りもおもしろいね。物書きと動物は似ているんじゃないですか、みたいな話を振られると、自宅の飼い猫が死んだ時のエピソードを交え、動物のために、動物に向けて書いているといえるが、動物の代わりに書いているともいえる。死にゆく動物に代わって書くのだ、なんて、現実のような空想のような、自由な語り口がたまりません。