2016年10月26日水曜日

3.11後の叛乱

笠井潔・野間易通 著、集英社新書、760円+税
反レイシズム運動や反原発運動などで現代市民運動の一角を担う野間易通の体験に、作家の笠井潔が歴史的理論的な注釈を付け加えるといった趣きの論考。本書は二人の往復書簡ならぬ往復エッセイというかたちで書き進められた。笠井氏の考察はとても勉強になるが、読み応えがあるのは、やはり、野間氏の「レイシストをしばき隊」戦記だろう。在特会がヘイトスピーチを撒き散らすことができたのは法的に規制する手段がないため警察がデモ隊を「保護」する立場にあったからで、その在特会の行動を抑止するには後手に回らざるをえない。そこで、どういう戦略を練ったかなどなど…いやぁめっちゃおもしろい!