2017年5月1日月曜日

ムーンライト

監督:バリー・ジェンキンス、出演:トレヴァンテ・ローズ ほか
全体が3部に分かれていて、第1部と第2部ではさほど乗れたとは言い難かった。カメラ微妙に寄りすぎ!動きも派手すぎ!と、要は、物語に対して映像文体が先走っているという印象もあったのだが、第3部で一気に乗れた。そこはもう、まさにメロドラマの世界。映画的なリズムと映画的な時間に満ち満ちていて、Moonlightと呼ぶのも当然だろう、成瀬巳喜男の映画を彷彿させるのだ!ただし、その主役は黒人男性二人である。映画としての完成度は『キャロル』のほうが上かもしれないけれど(同性愛をテーマにしたという意味で比べるとね)、『ムーンライト』にみなぎる、なんというか本気度に胸打たれた。素晴らしい。見て良かった。あと、第1部でヤクの売人を演じたマハーシャラ・アリが抜群に魅力的だった。この映画、絶対に彼が中心で話が進むんだろうと思ったので、そこはちょっと残念だったかなぁ。