2017年5月22日月曜日

共感の物語を超えて

はたらいたさるの話(作・演出:池田美樹)
それにしても、なんでみんな「共感の物語」がそんなに好きなんだ?孤独が恐い?最近はセックスレス社会で、だから、セックスを正当化する「愛の物語」から〈性〉を差し引き「共感の物語」にシフトしてるってことなのか?でも、さすがに食傷気味。ざっくりいって、30歳代の劇作家なんてみんな共感の物語ばっかり書いているように思える。そんなことない?20代はまた微妙になんとなく違うような気がする。もう少し強引な、感じ?だから、世代の差かな?と思ったりもするが、50代の俺は、別に、他人のことなんて、わかろうがわかるまいが、そんなのどうでも良いじゃん、という感覚なのだ。そういや「しらけ世代」なんて、昔は言われたしな。でも、人が嫌いなわけじゃない。むしろ好き、俺はね。40代のことは、知らん(笑)そこで、劇団きららの『はたらいたさるの話』が感動的なのは、俺と同世代、50代の作家的感性ということではなくて…いやまぁ、なんというか、共感しても良いし、しなくても良いしっていう、その懐の深さだったように思う。わかんないけどさ、奴といっしょにいたら楽しいし、いっしょにいなくても、元気でいるよっていうだけでも嬉しい。そういう「人の存在」ってものに対する愛情や信頼感。すばらしかった。