2017年9月29日金曜日

マイナー思想としてのリベラル

Carlos_Latuff
ごく一般論として、一党独裁がそのまま継続するのと、同じような極右志向だったとしても政権交替があるのとないのとでは、政治の形骸化や腐敗の進行度はあきらかに違うはずなので、希望の党に転向しようという民進党の議員を一概には責められないと思う。彼らの真意も個々それぞれに違うだろうし。ただ、重要なのは、自民党の安倍晋三と希望の党の小池百合子の両者には政治思想的に差がないことや、二人とも掛け値なしのポピュリストで、自分の人気を維持するためなら嘘も詭弁も、目障りなモノに圧力をかけることもまったくためらわない危険人物だということ。そしてその事実が、彼らのメディア戦略によって国民に周知されないでいるということだ。一方、日本の政治の趨勢を決定づけているのがテレビのワイドショーを見て判断するようなおっさんやおばちゃんたちであるということも、その裏返しなのだろう。まぁそれにしてもリベラル勢力のあまりにあっけない崩壊ぶりに唖然としてもいる、ここ数日間。おそらく、こうした状況への対処は、もうそれぞれができることをやるしかないということに尽きる。戦後、日本国憲法によって庇護されてきたリベラルな価値観などいまやマイナー思想なのだ。この日本においては。そこから始めるしかない。