2018年1月21日日曜日

溝口健二のBlu-ray 3作品

発売 KADOKAWA
『雨月物語』と『山椒大夫』は従来のDVDも持っていて、画質もけっして悪くないし、普通に鑑賞するならそれで十分かもしれない。一方、たとえば、現代の『ブレードランナー2049』みたいな作品だと、 Blu-rayどころか4K Blu-rayでさらに高画質、高音質と言いたくなるのも無理はない。ただ、ああいうスペクタクル映画は、再生環境の整った劇場で観てこそのものなので、さほどコレクションしたくはならないなぁ。それに溝口作品のようなクラシック映画の「美しさ」というのは『ブレードランナー2049』の「美しさ」とは本質的に違うような気がする。現代の商業映画で語られる「美」が映像単独の、いわゆるビジュアルの問題に還元されがちなのに対し、映画の歴史がその進化の指標としてきたのは「美」と「物語」の密接な関係だった。逆にいうと、現代映画のある種の部分は「美」と「物語」の絆を分断してしまったのである(かならずしもそのすべてが劣化だとか退行だとかとは思わないが)